「和の心」を学ぼうと3月18日、下市町にある願行寺で茶道を体験する例会を開催しました。
願行寺は、室町時代、浄土真宗の中興の祖と言われる蓮如上人が布教活動の拠点として建てたお寺で、「下市御坊」とも呼ばれています。
室町時代の造りを残す石玉を敷き詰め川に見立てる枯山水式の庭園は、奈良県の名勝に指定されています。
庭園はライトアップされていました。
茶道を教えて頂いたのは、利休居士以来、歴代家元の「宗」の一字を受け継ぐ、裏千家の専任講師を努める藤田宗賀さんです。
庭園のライトアップ、隅々まで手入れが行き届いた茶室は、人を迎え入れる「おもてなし」の心が感じられ、メンバーは心穏やかに、また、心地よい緊張感の中、茶道の歴史や作法のお話を興味深げに聞いていました。
お手前の披露。
お寺に受け継がれている茶釜。
一つひとつの動作におもてなしの精神を感じます。
茶碗を手前に2回まわして、碗の正面を避けて頂きます。
大切な茶碗を落とさないよう、椀を掌でしっかりと包み込み頂きます。
メンバーはお茶を味わうことに集中していました。
お茶を頂いたあとは、茶碗を観賞します。
お茶席では、私語は慎み、茶道具や飾られてあるお花などについて会話するのがマナーだそうです。
茶道には、人や道具を細部にまで気遣う形があることを知りました。
3月第1例会では、日本独特の文化「和の心」を肌で感じることが出来ました。